庭の日誌

庭仕事がライフワークです。

桜の丸太をクワガタの産卵木に

これからオオクワガタが16頭羽化してくる予定の為、しばらくクワガタは繁殖させないつもりでいました。

 

が、庭で出た桜の枝が産卵木に良さそうな雰囲気だったので、使えるのかどうか試してみることにしました。

 

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積んであった枝からちょうど良い太さの物を選び、ノコギリで切断。

この白いキノコの種類は不明です。

 

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良い感じで菌糸が回っています。

 

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とりあえず5個切り出しました。ちょっと腐朽が浅い気がしますが、とりあえずやってみます。

 

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オオクワガタ、コクワガタを1ペアずつセットしました。

セオリーの皮剥きは煩わしいので剥かずにそのまま投入。


オガ粉は手持ちが針葉樹のものしかないので、取り敢えずこれで行きます。


理想的な環境ではありませんが、果たして産んでくれるでしょうか。

 

【庭の様子】

庭のケヤキにナナフシの幼虫が何匹も居ました。

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テントウムシの幼虫が仲間の卵を食べているように見えました。殻を食べているのか。(そのような習性があるのでしょうか?)

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アマドコロが咲いていました。

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庭と生物多様性

ここ最近、国立環境研究所のYoutubeチャンネルをよく見ています。

 

3つ挙げた動画のうち上段は、新型コロナウイルスが流行し始めた頃に五箇公一先生が新興感染症生物多様性について語った動画です。

再生回数が13万回にもなっていますが、それ以外にも同様のテーマの動画がいくつか上げられており、とても興味深い内容です。

(五箇先生以外にも、プラスチック廃棄物問題や温暖化問題、水環境問題についての動画などもあり、濃い内容でした。)

 

3つ目の動画は特に長尺で印象に残った箇所が多くありました。

 

・現代は生物種の絶滅がかつてないほど爆発的な速さで進んでおり、その速度は自然環境の自己回復能力をねじ伏せるほどである。(過去の大絶滅とは比にならないほど劇的に絶滅が進んでいる。)

外来種ペットブームが、生物種の乱獲だけでなく現地の経済・産業構造や天然資源に大きなインパクトを与えている。

 

動画で語られている幾つかのトピックは何となくニュースや新聞で読んだ事がありますが、それらが複合的に結びついて現在の世界規模の問題につながっているようだという事が強く印象付けられました。

そして、私達の何気ない行動が意図せず海の向こうで大きな悪影響を与えているかもしれないという可能性を考慮しなければならないという事に改めて気付きました。

 

また、生物多様性について勉強する中で、OECM (Other effective area-based conservation measures)という概念を知りました。

OECMとは、「自然保護区以外で、生物多様性等の保全に寄与している場所による保全への対応」を意味しており、それはすなわち公園、公共の緑地、キャンプ場など、「主たる利用目的とは関係なく、結果的に自然環境保全に貢献している場所」を役立てた保全を指すようです。

【参考資料】

民間取組等と連携した自然環境保全(OECM)の在り方に関する検討について

https://www.env.go.jp/nature/oecm.html

 

果たして今手入れしている土地が生物多様性保全にどの程度寄与しているのかは不明ですが、一時は藪と化した庭を手入れしていく途上で、キジやタヌキがやってきたり、カエルや沢山の昆虫が暮らしているのを目にしました。

 

市街地近郊にあって、周辺の水田や草地とともに生きもの達の一定の住処にはなっているようです。

 

人間の居住地に隣接した緑地で一体どの程度生き物が入り込む余地を残したら良いのか悩みどころですが、人間の都合と草木や昆虫の都合をうまくすり合わせて間を取り持っていけるよう勉強していきたいと思っています。

 

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ケヤキに産卵するナミテントウ

庭のテントウムシを観察する中で、ナナホシテントウは草地に、ナミテントウケヤキに多く付いている事に気づきました。

春のおとずれ。中国の諺に励まされる。

軽トラを駆って引越しの手伝いをしてきました。


連休初日は引越し、翌日は一日中寝ていました。


ここ数年の間、過労死ラインを攻め続けた為か、40を越えて疲れが出やすくなった気がします。何事もペースが大事だと思います。


引越しが終わってまだ日の光があったので、春の庭を散歩しました。

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左半分が弱ってしまった河津桜が沢山の花を咲かせました。

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ハハコグサらしきもの。

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ふきのとうと水仙

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マユミの若葉

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ニシキギの芽

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レンギョウの芽

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ミニ畑の大根


草木に親しめば親しむほど、季節は一瞬一瞬劇的に変化するものだと思わされます。こういう季節の営みを、長くてもあと何十回かしか見られないのだと思うと、しっかり目に焼き付けておこうと思えます。

 

ツリークライミングを嗜む方には有名なKevin Bingham氏のホームページに中国の諺が掲げてあり、ここ最近の心持ちにしっくり来たので書いておきます。

 

The best time to plant a tree is twenty years ago. The second best time is now.

 

木を植えるのにもっとも良い時期は20年前で、その次に良いのは今だ。

 

このたるんだ腹を引き締めるのも今がベストだと思います。

「ヘンテナ」で地デジ受信成功

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副業の職場でテレビが映らず、アンテナの修繕に高額の費用がかかるという事で、アンテナを自作しました。テレビが映らないまま一年以上受信料を払い続けていた職場。貧乏なのか太っ腹なのか分かりません(TT)


動画を見るまで全く知りませんでしたが、変なアンテナ=「ヘンテナ」は、アマチュア無線や電気工作の愛好家の方には有名なアンテナだそうです。


YouTube動画の制作者の方の手ほどきがとても明快で面白かったので、何の支障もなく製作でき、無事受信成功しました。

 

 

動画ではベニヤ板を用いていますが、ある物ですぐに作りたかったので段ボールを用いました。

サイズは動画で説明されている通りに作りました。この方の居住地は関東の私とは周波数の条件が違いますが、同じつくりで全く問題無く受信できています。

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・赤点部は5ミリ幅で「日」の字の中央部を切り離してあります

・緑の部分は、編組線のほつれや被覆等の不必要な電気伝導体が意図しないアルミ箔の部分に接触しないように綺麗に処理してあります。

・水色部分は、結束バンドを使用して導線や編組線の接続部に負荷がかからないよう処理してあります。

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【使った材料】

段ボール

アルミ箔

両面テープ(幅1センチのものを2列平行にして使用)

ステープラーの針

結束バンド

ガムテープ


【使った道具】

ボールペン

カッターナイフ

ステープラー


参考にしたYouTubeの動画を制作された方は、トライ&エラーを楽しみ、「とにかくやってみる」というポジティブな精神の持ち主で、興味を誘う丁寧な説明に惹かれました。

自分で考え、試して、また考えというプロセスを楽しんでやっている方を尊敬します。


人の積み上げた物をなぞって、とかく結果を求めがちな自分を反省したヘンテナ作りとなりました。

いや、反省するんじゃなくて、躊躇わずどんどん楽しんでやれば良いのですね。


●追記●

とりあえずの結果が出ればそれで満足してしまう自分を戒めるために、ヘンテナのサイズの計算方法を勉強してみました。

 

ヘンテナのサイズは1波長の長さ=1λ(ラムダ)から導きます。


1λ=光の速さ(秒速)/周波数
すなわち
1λ=299792458㍍/周波数


NHK総合東京スカイツリー)は557MHzという事は、

 

NHK総合東京スカイツリーから受信する際の波長1λは

299,792,458/557,000,000≒0.538㍍ これが1波長の長さという事になります。

 

高校時代数学・物理・化学で赤点王だった私はMHzとか㎞、mの単位の兼ね合いがあやふやだったので一応自動計算サイトに数字を入れ込んで確認しましたが、上記の通りで大丈夫なはずです。

※計算サイトは、GOOGLEで「電波 波長 計算」と検索するとCASIOのサイトが出てきました。


さて、ヘンテナのサイズの事を調べてみると、以下のようにありました。
※ヘンテナは「日」の字の形をしています。

「日」の長辺=1/2λ
「日」の短辺=1/6λ

という事は、

0.538m/2 = 0.269m 長辺は約27cm
0.538m/6 = 0.0897m 短編は約9cm

スカイツリーから受信するNHK総合に関しては上記のようになります。

テレビはNHKだけを見られれば良いというわけではないので、ヘンテナの実際のサイズは各局の周波数の中央値から求める事となります。

 

色々考えを巡らせて、手を動かす事はやはり楽しいですね。

 

 

 

 

 

 

篠竹で簡単な垣根作り

先日、カナメモチの生垣の角の部分がワイルドな運転をするお車の餌食になってしまいました

。同時に、生垣の間に枝で作ってあった自然風の垣根も崩壊してしまいました(TT)

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重い腰を上げて、保管してあった篠竹で簡単な垣根を作ることにしました。

 

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まずは、太さ5〜6センチの剪定枝を適当な間隔で地面に打ち込みます。今回は180センチ幅の間に4本の柱を設けました。うち一本は横着してミラーのポールを流用、うち一本は枯れてそのままになっていたカナメモチの幹を流用。なので杭打ちしたのは2本のみです。

掛矢(木づち)を忘れたので、伐採して転がっていた丸太でぶん殴る形で杭打ちをしました。


篠竹をジグザグに一段ずつはめ込んでいき、端の余分な部分を切れば完成。

 

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大雑把ながら良い感じに出来ました。

 

馬酔木が鈴生りに咲いていました。

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残置物だらけの裏庭を手入れ

午後から時間が空いたので、義実家の裏庭を手入れしてきました。


竹やハツユキカズラ、その他の緑に覆われた庭に、植木鉢などの人工物が埋もれています。それらを除去しながらプレーンな庭を目指します。

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こういった茂みの中に限りなくモノが埋もれているので、緑のしがらみを外して一つずつより分けていきます。発泡スチロールはボロボロ崩れるので小さいカケラも極力手で拾いました。

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出土(緑から出たので出緑と言いたい)した残置物。このほかに単管パイプや塩ビ管、化繊のシートなどまだまだ埋もれていますが、今日のところはここまで。少しずつ、混じりっ気のない庭を目指します。


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最後に通路だけ草刈機で撫でて周り、今日の作業は終わりにしました。2月も終わりに近づいて、段々と日が延びてきました。

 

作業後は庭を散策。

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しばらく前に倒した桜の切り株が植木鉢のようになってきました。

 

裏庭の河津桜が咲き始めました。

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枯木とクワガタ

篠竹を刈り拓いたところ、モミジの枯木が見つかりました。

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手でむしってみると、まるで蒸し鶏のようにほぐれ、クワガタの幼虫の食痕が出てきました。

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下の写真中央のくぼみが、クワガタの幼虫が居た箇所です。(幼虫画像は自粛)

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オオクワガタ飼育で余っていた菌糸ビンに投入。

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木と腐朽菌(きのこ)とクワガタの関係性について知れば知るほど、自然の中には何一つ無駄な事が無いということに思い至ります。

 

木が枯れてきのこが生える。

落ち葉が積もり虫が棲み付く。

 

こういったことは普通の庭では忌み嫌われる事なのかもしれませんが、自然のサイクルのひとつなのだと考えると排除してしまうのは味気ないような気がします。