不純物だらけの庭
私が今開墾している「祖父の庭」には、草木や竹が生い茂る中に、金属、 瓦礫、絨毯、プラスチック廃棄物等の人工物があちこちに紛れています。
【写真】庭から出た廃棄物の仮置き場
中でも絨毯とプラスチック廃棄物はひときわタチが悪いです。
祖父が防草の為に敷いた絨毯の上には土が積もり、その土に植物の根が張り、根が絨毯の網目に食い込み、 取り除こうとすれば絨毯はボロボロに裂け、 容易には除去できない状態になっています。
【写真】土壌と一体化した化学繊維の絨毯
そして、園芸用のプラスチック製品の残骸が風雨日光に晒されて劣化し、 ボロボロと崩れる状態で眠っています。
これらを土から剥ぎ取り、草の根をより分け、 分別して処分する作業がこの上なく大変なのです。
この苦しい作業を経験して私が強く思うことは、 よほどマメに管理できる人以外は自然の中に人工物を混ぜない方が良いという事です。
放置されたプラスチックは劣化してボロボロと崩れ土に混ざり、絨毯や防草シートは土や草の根と絡み合 い容易には撤去できません。
私はこのような苦しみを味わうのが嫌なので、庭の色々なものを自然の素材に置き換えた方が良いと思っています。
たとえば・・・
・支柱や柵は竹や木杭で(欲を言えば防腐処理していないもの)
・結束はシュロ縄や麻紐や蔓で
・防草は刈り草やウッドチップで
そうすれば管理していた人がいなくなっても時間が経てば全てが朽ちて土に還りますし、マイクロプラスチックの問題に対応して行く意味でも有効な取り組みになると思います。
庭を手入れする側も不純物がない方が捗りますし、かかるお金も安く済むと思います。
これを徹底するのはなかなか大変だとは思いますが、自分の命より長持ちする物を庭に置いてもなんだか虚しいだけのような気がしています。