庭の日誌

祖父がのこした庭を手入れしています。

庭と生物多様性

ここ最近、国立環境研究所のYoutubeチャンネルをよく見ています。

 

3つ挙げた動画のうち上段は、新型コロナウイルスが流行し始めた頃に五箇公一先生が新興感染症生物多様性について語った動画です。

再生回数が13万回にもなっていますが、それ以外にも同様のテーマの動画がいくつか上げられており、とても興味深い内容です。

(五箇先生以外にも、プラスチック廃棄物問題や温暖化問題、水環境問題についての動画などもあり、濃い内容でした。)

 

3つ目の動画は特に長尺で印象に残った箇所が多くありました。

 

・現代は生物種の絶滅がかつてないほど爆発的な速さで進んでおり、その速度は自然環境の自己回復能力をねじ伏せるほどである。(過去の大絶滅とは比にならないほど劇的に絶滅が進んでいる。)

外来種ペットブームが、生物種の乱獲だけでなく現地の経済・産業構造や天然資源に大きなインパクトを与えている。

 

動画で語られている幾つかのトピックは何となくニュースや新聞で読んだ事がありますが、それらが複合的に結びついて現在の世界規模の問題につながっているようだという事が強く印象付けられました。

そして、私達の何気ない行動が意図せず海の向こうで大きな悪影響を与えているかもしれないという可能性を考慮しなければならないという事に改めて気付きました。

 

また、生物多様性について勉強する中で、OECM (Other effective area-based conservation measures)という概念を知りました。

OECMとは、「自然保護区以外で、生物多様性等の保全に寄与している場所による保全への対応」を意味しており、それはすなわち公園、公共の緑地、キャンプ場など、「主たる利用目的とは関係なく、結果的に自然環境保全に貢献している場所」を役立てた保全を指すようです。

【参考資料】

民間取組等と連携した自然環境保全(OECM)の在り方に関する検討について

https://www.env.go.jp/nature/oecm.html

 

果たして今手入れしている土地が生物多様性保全にどの程度寄与しているのかは不明ですが、一時は藪と化した庭を手入れしていく途上で、キジやタヌキがやってきたり、カエルや沢山の昆虫が暮らしているのを目にしました。

 

市街地近郊にあって、周辺の水田や草地とともに生きもの達の一定の住処にはなっているようです。

 

人間の居住地に隣接した緑地で一体どの程度生き物が入り込む余地を残したら良いのか悩みどころですが、人間の都合と草木や昆虫の都合をうまくすり合わせて間を取り持っていけるよう勉強していきたいと思っています。

 

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ケヤキに産卵するナミテントウ

庭のテントウムシを観察する中で、ナナホシテントウは草地に、ナミテントウケヤキに多く付いている事に気づきました。