フラクタル構造と植木の剪定
木を剪定する時に心がけている事として、「木の一部を拡大して見た時にその一部は自然な木の形になっているか」というのがあります。
図で表すと以下の通りです。
この図は、互いに相似の関係にある大小の図を反復して作ってあります。
こういうのを「フラクタル」「自己相似性」というそうです。
この事を意識すると、剪定というのは言ってみれば「木全体のイメージを損なう事なく木をサイズダウンし、枝の出方を見越してフラクタル構造を簡略化する作業」なのではないかと思うようになってきました。
上の図で示した木を剪定してみました。(下図)
無い枝は作れないので、ある枝を活かして出来るだけ理想に近づける形です。
現実は理想通りになかなかいきません。
あくまで理想ですが、枝は先に行けば行くほど緩やかに細くなっていくのが美しいと思います。(上の図では理想通りにいきませんでした。^^;)
動脈から毛細血管に至る血管の構造と同じです。
太い血管からいきなり毛細血管に血が流れ込んだら大変な事になりそうです。
こうして考えると、人間の行為も含めた色々な自然現象に同じような事が当てはまるのではないかと思えてきます。
道路と自動車の流れの事を考えても、出来るだけ血管と似たような構造になっていないと交通に支障が生じてしまいそうです。
木のエネルギーの流れ=枝の成長も同じなのではないかと思えます。
頭の中に色々思っている事はあるのですが、文章にするとなかなかまとまりません。
自分の言っている事が自分でも良く分からなくなってきますが、このようなイメージを意識しながら剪定するのが楽しいです。
●私の剪定参考書
②庭木の自然風剪定(書籍)
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