低木の移植
まずは移植先の土を掘ってみます。
金テコで固い土を掘削するKさん。
カチカチの土を30センチくらい掘ると、灰色の土が出てきました。
この灰色は、土が締め固められた結果空気が遮断され、土に含まれる鉄分が還元されたものです。このような作用をグライ化というそうです。
土を掘るにつれ、ドブのようなにおいがしてきました。
カチカチの層を突き破るまで深さ1メートル程掘りました。
縦穴を掘る理由は、カチカチに固まった土には水の捌け口が無いためで、植木鉢に底穴を開けるのと同じ理由です。
穴が掘れたら炭を穴の底に投入し、さらに丸太や枝葉を差し込み、枯草等も使いながら「しがらみ」を作ります。
穴の中で菌糸や微生物に仕事をしてもらい、土が流れ込んだ場合でも腐植に隙間を保ってもらう魂胆です。
縦穴は2箇所掘りました。
枝葉の「しがらみ」によって、ここに1mの縦穴があるとは思えない見た目になりました。侵入者にとっては落とし穴です。(私の足もはまりました。)
この縦穴以外にも大小の浅い穴を堀り、適宜横溝を設けました。
大まかに地面が出来たので、掘り取りに向かいます。
まずはジューンベリーから。
ジューンベリーの周りには何故か石が多く埋まっていて、掘り取りに難儀しました。根張りも良くなかったです。
鉢に収まらない太い根はノコで落とします。
先程設けた下地にジューンベリーを移動し、マウンド状に据え付けました。
高低差を設ける事で水捌けと通気を確保しています。土留めには丸太を使い、枝を切って作った杭を打ち込んで転び止めにしました。
マウンドの土には炭を混ぜ込み、表面には少し腐朽した細かい枝葉を敷き詰めました。
次にユーカリの掘り取りです。
ユーカリは水捌けの悪い場所でいじけていました。2本掘りましたが、地上部の見た目通り根も威勢が良くありませんでした。
ユーカリもマウンド状に植え付けました。
水をたっぷりやって作業完了。
ロウバイとニワトコも追って移植します。
ケヤキの葉が黄色くなってきました。