庭の日誌

庭仕事がライフワークです。

篠竹で簡単な垣根作り

先日、カナメモチの生垣の角の部分がワイルドな運転をするお車の餌食になってしまいました

。同時に、生垣の間に枝で作ってあった自然風の垣根も崩壊してしまいました(TT)

f:id:kare-eda:20210227194056j:image


重い腰を上げて、保管してあった篠竹で簡単な垣根を作ることにしました。

 

f:id:kare-eda:20210227194257j:image
まずは、太さ5〜6センチの剪定枝を適当な間隔で地面に打ち込みます。今回は180センチ幅の間に4本の柱を設けました。うち一本は横着してミラーのポールを流用、うち一本は枯れてそのままになっていたカナメモチの幹を流用。なので杭打ちしたのは2本のみです。

掛矢(木づち)を忘れたので、伐採して転がっていた丸太でぶん殴る形で杭打ちをしました。


篠竹をジグザグに一段ずつはめ込んでいき、端の余分な部分を切れば完成。

 

f:id:kare-eda:20210227195036j:image

 

f:id:kare-eda:20210227194402j:image

大雑把ながら良い感じに出来ました。

 

馬酔木が鈴生りに咲いていました。

f:id:kare-eda:20210227194628j:image

 

残置物だらけの裏庭を手入れ

午後から時間が空いたので、義実家の裏庭を手入れしてきました。


竹やハツユキカズラ、その他の緑に覆われた庭に、植木鉢などの人工物が埋もれています。それらを除去しながらプレーンな庭を目指します。

f:id:kare-eda:20210225204613j:image

f:id:kare-eda:20210225204541j:image

こういった茂みの中に限りなくモノが埋もれているので、緑のしがらみを外して一つずつより分けていきます。発泡スチロールはボロボロ崩れるので小さいカケラも極力手で拾いました。

f:id:kare-eda:20210225204641j:image
出土(緑から出たので出緑と言いたい)した残置物。このほかに単管パイプや塩ビ管、化繊のシートなどまだまだ埋もれていますが、今日のところはここまで。少しずつ、混じりっ気のない庭を目指します。


f:id:kare-eda:20210225204730j:image
最後に通路だけ草刈機で撫でて周り、今日の作業は終わりにしました。2月も終わりに近づいて、段々と日が延びてきました。

 

作業後は庭を散策。

f:id:kare-eda:20210225204840j:image
しばらく前に倒した桜の切り株が植木鉢のようになってきました。

 

裏庭の河津桜が咲き始めました。

f:id:kare-eda:20210225204912j:image

 

枯木とクワガタ

篠竹を刈り拓いたところ、モミジの枯木が見つかりました。

f:id:kare-eda:20210208222047j:image

 

手でむしってみると、まるで蒸し鶏のようにほぐれ、クワガタの幼虫の食痕が出てきました。

f:id:kare-eda:20210208222340j:image

 

下の写真中央のくぼみが、クワガタの幼虫が居た箇所です。(幼虫画像は自粛)

f:id:kare-eda:20210208222431j:image

 

オオクワガタ飼育で余っていた菌糸ビンに投入。

f:id:kare-eda:20210208222456j:image

 

木と腐朽菌(きのこ)とクワガタの関係性について知れば知るほど、自然の中には何一つ無駄な事が無いということに思い至ります。

 

木が枯れてきのこが生える。

落ち葉が積もり虫が棲み付く。

 

こういったことは普通の庭では忌み嫌われる事なのかもしれませんが、自然のサイクルのひとつなのだと考えると排除してしまうのは味気ないような気がします。

 

 

 

廃タイヤのプランター

草に覆われた地面からタイヤが出土したので、頭を悩ませていましたが、良い活用方法があると言うことでやってみました。

 

f:id:kare-eda:20210208220422j:image

まずはタイヤの側面にナイフを突き立て、円状に切ります。側面は力いっぱい切れば思ったよりはスムーズに切れました。

 

f:id:kare-eda:20210208220529j:image

切った後タイヤを裏返すと、大量のサビ水が溢れ出してきました。

 

切り込みが円の内側過ぎたので力負けしてタイヤを裏返す事が出来ず、円の外側を切り直し。(切り直しの写真無し( T_T)

何事も最初から上手くいくことの方が少ないのです。

一周切れたらタイヤをカップ状になるように裏返します。

裏返すには結構力が要りました。

f:id:kare-eda:20210208220754j:image

力ずくで裏返すと、足付きのビンテージ感溢れるプランターが完成。

このビンテージ感はサビの賜物です。

 

タイヤがあと2個あるので、全てプランターにしたいと思います。

 

地面に打ち込まれた鉄筋を引き抜く

庭の随所に鉄筋棒や単管パイプが打ち込まれていて草刈りの妨げになっているので、これらを引き抜く作業をやってみました。

 

f:id:kare-eda:20210204224256j:image
こういった金属があちこちに打ち込まれていて、草刈りやその他の作業の妨げになるのでコツコツと抜いていこうと思います。


■使った道具

チェーンブロック

三脚用ヘッド

単管パイプ 2メートル×3本

三脚ベース

使い古しのトラックロープ

スリング

ラチェットレンチ


まずは抜きたい棒にロープをくくりつけます。

f:id:kare-eda:20210204224145j:image

f:id:kare-eda:20210204224353j:image

ワイヤクリップ(金具)を使う方法も考えましたが、あるもので試してみようということで、軽トラに脚立を積むときに使っていた古いトラックロープを使用しました。


このコイル状の結び方は、ツリークライミングでよく使われるシュワビッシュヒッチというフリクションヒッチです。引けば引くほど鉄筋を締め付ける仕組みになっています。

 

チェーンブロックに掛けてある結びはオーバーハンドループです。オーバーハンドループはシンプルで縛りやすいですが、締めると非常に解きにくい欠点があります。


f:id:kare-eda:20210204224458j:image

抜けたところ。土中には80センチほど刺さっていました。

全力で揺すって抜こうとしてもびくともしなかった鉄筋がすんなり抜けました。

 


もう一本試してみます。

今度は地上部10センチほどしかありませんが、シュワビッシュヒッチはしっかり締まります。

f:id:kare-eda:20210204224519j:image

 

すんなり抜けました。

f:id:kare-eda:20210204224821j:image


次は単管パイプです。

f:id:kare-eda:20210204224618j:image

今度はロープではなくスリングを使います。

とっかかりを作るため、横棒を下の方まで下げて、クランプをしっかり締めます。

地中部分が長いためクランプの付け直しが必要でしたが、問題なく抜けました。

f:id:kare-eda:20210204230200j:image

作業後は庭を巡回。

蝋梅が見頃でした。

f:id:kare-eda:20210204224732j:image


今日は春一番が吹いたそうです。

桜の木の不定根

f:id:kare-eda:20210204223538j:image

写真の桜は3~4年ほど前、枝がぶつ切りにされました。
川の拡幅工事に伴う用地買収後、越境枝を切除されたためです。


切られた当時、私は「時間なし金なし道具なし」の三拍子が揃っていましたので、「ツリークライミングで適切な剪定を行う」などという甲斐性もなく、ただ指をくわえて見ていただけでした。

 

ぶつ切りにされたことで、桜の幹は大分傷んでしまいました。


ぶつ切り後、まだ本腰で庭の開拓を行っていなかった頃、この桜の周りは竹や雑草に取り囲まれ鬱蒼としていました。

 

そんなある夏の日、桜の周りを刈っていた時、ふとある事に気づきました。


桜の根元あたりの幹肌が崩れ、ボロボロに腐朽しているような感じがしたのです。

とっさに手で触れると、樹皮がボロボロと崩れ、1メートル~1.5メートルある幹周のうち1/3くらいは腐朽が進んでいました。
 

剥がれた樹皮の中には、新しい根のようなものが這っていて、どうやら土に向かって根が下りているようでした。
 

乾かしてはいけないと思い急いでスコップを取りに走り、とりあえず周囲の土を掘って根元のあたりに盛土しました。


この「新しい根のようなもの」は「不定根」というもので、根以外の部分から2次的に発生するものです。

樹木医の方などは、腐朽した桜にミズゴケやムシロを用いて不定根を地面まで誘導し、樹勢回復を行っています。
 

当時の私には、そのような理想的な処置を行う余裕がありませんでしたので、盛土くらいしかこの桜に手をかける事はできませんでした。

 
あれから2~3年が経った、今の桜の根元の状態です。

f:id:kare-eda:20210204223753j:image

腐朽した部分が完全に覆われているわけではありませんが、地面に下りた不定根は太くなり、樹皮に覆われています。

 

これがもっと成長すれば、「幹の中の幹」のような形で木全体を支えるようになってくれるのではないかと期待しています。

 
↓最も痛みの激しい幹=不定根と同じサイドにある主枝(写真左方の小枝の少ないもっとも傷んだ部分)

f:id:kare-eda:20210204223911j:image

 

↓桜根元付近の防草用に敷かれていた絨毯の撤去作業後。今後植生が復活し、桜の根周りの環境が改善してくれる事を祈ります。

f:id:kare-eda:20210204223929j:image

 

不純物だらけの庭

私が今開墾している「祖父の庭」には、草木や竹が生い茂る中に、金属、 瓦礫、絨毯、プラスチック廃棄物等の人工物があちこちに紛れています。

 

f:id:kare-eda:20210204222559j:image

【写真】庭から出た廃棄物の仮置き場


中でも絨毯とプラスチック廃棄物はひときわタチが悪いです。


祖父が防草の為に敷いた絨毯の上には土が積もり、その土に植物の根が張り、根が絨毯の網目に食い込み、 取り除こうとすれば絨毯はボロボロに裂け、 容易には除去できない状態になっています。

 

f:id:kare-eda:20210204222755j:image

【写真】土壌と一体化した化学繊維の絨毯


そして、園芸用のプラスチック製品の残骸が風雨日光に晒されて劣化し、 ボロボロと崩れる状態で眠っています。


これらを土から剥ぎ取り、草の根をより分け、 分別して処分する作業がこの上なく大変なのです。


この苦しい作業を経験して私が強く思うことは、 よほどマメに管理できる人以外は自然の中に人工物を混ぜない方が良いという事です。


放置されたプラスチックは劣化してボロボロと崩れ土に混ざり、絨毯や防草シートは土や草の根と絡み合 い容易には撤去できません。


私はこのような苦しみを味わうのが嫌なので、庭の色々なものを自然の素材に置き換えた方が良いと思っています。


たとえば・・・


・支柱や柵は竹や木杭で(欲を言えば防腐処理していないもの)


・結束はシュロ縄や麻紐や蔓で


・防草は刈り草やウッドチップ


そうすれば管理していた人がいなくなっても時間が経てば全てが朽ちて土に還りますし、マイクロプラスチックの問題に対応して行く意味でも有効な取り組みになると思います。


庭を手入れする側も不純物がない方が捗りますし、かかるお金も安く済むと思います。


これを徹底するのはなかなか大変だとは思いますが、自分の命より長持ちする物を庭に置いてもなんだか虚しいだけのような気がしています。

f:id:kare-eda:20210204222922j:image