はじめてのスプライス
ウーピースリング(長さ可変式スリング)を自作してみたくなり、ODSKさんにロープとフィッド(ロープ通し用の針のようなもの)を注文しました。
必要なロープ長の割り出し方やスプライス方法は、SAMSON ROPEのサイトで見て勉強しました。
今回は5/8インチを4メートル分、3/4インチを9メートル分、そしてそれぞれのロープ径用のフィッドを1本ずつ注文しました。
①最初にフィッドの長さを使ってロープを通す箇所にマーキング
②ジグザグに2回通してデッドアイを作ったところ(間違えて付けたマークが見えます)
③斜めにカットして引き込んだところ
④作業に夢中になって、完成するまで写真を撮り忘れたところ
スティッチングは針と糸がまだ届いていないので後日やります。
4メートルロープを購入して、出来上がったウーピースリングの最大長は約180cmでした。
デッドアイの大きさや調整幅によって出来上がりの長さは異なってくるのですね。といったところが今回作ってみた感想です。
今度はもうちょっと勉強して、3/4インチロープのスプライスに挑戦します。
5/8インチのウーピースリングが3500円位(フィッド除く)で作れたので、大満足です。
門柱を抜き、穴を掘る
昨日は休みだったので、午後からまた作業をしてきました。
今回は朽ちてきた鉄の門を撤去します。
今日もチェーンブロックが活躍しました。
すぐ隣に立っていた鉄柱も抜きました。
基礎が抜けた後の穴は埋めず、竹炭を入れて枝葉や丸太で軽く蓋をしておきました。
このあたりは土が湿っぽいので、少しでも土中の水分が抜けてくれればと思います。
その後、縁石として埋まっていた板状の石を取り除くために穴掘りをしました。
穴掘りは竹の根との戦いでした。
土は湿っぽく、いかにも竹や笹が繁茂しそうな状態でした。
80センチほど掘ると、どんどん水が湧き出してくるので、こんなに浅いところでこんな事になっているのかと驚きました。(最近雨が降ったのもあると思いますが)
10年ほど前に枯れた松はこの付近に植わっていました。
おそらくこの付近は全部こういう状態なのだと思います。
とにかく水が滞留している雰囲気に満ち溢れています。
この土地から一段下がった南側に、他所の方の畑地、そしてその南に水路があります。
理想的な環境ならば、水路に向かって水が捌けていくのだと思いますが、そもそも水路はコンクリ3面護岸であり今の時期は水門によって水が止まっています。
比較的高めのこの場所も70から80センチ掘ればこの状態という事は、この一帯の土中はどうなっているのでしょうか。
南にある畑地は何も耕作しておらず、草が茂らないよう定期的に耕運機をかけているようです。
なにも耕作せず、ひたすら耕運機で耕し続けた土地というのは、表面は良さそうでも少し掘ると土が締め固まって、耕作地としても酷い環境であるという話を聞いたことがあります。
雑草や竹も、その土地に必要であるから生えているわけで、彼らが居なければますます水の滞った環境になってしまい、ただ取り除いてしまえば良いというわけでは無いようです。
石を除いたあと掘った穴には竹炭を入れ、丸太や枯れ竹、枝葉を絡ませながらを入れておきました。
本当は周囲に溝堀りをしておきたいところですが、夕方になってしまったので今日はここまでにしました。
作業前に車を停めた時、先日絨毯を剥がした場所にキジがいました。
人間が近寄るとすぐ飛んで逃げるのに、車はそこまで気にしていないようです。
ぐったり疲れて考えた事-庭の管理とは
昨日はとにかく土を掘った1日でした。
体力の限界を感じながら思ったことを書いてみます。
内容にまとまりがありませんので先にまとめを書いておきます。
【まとめ】
①緑を駆逐する手入れはしんどい
②燃料や資源が高いので出来るだけ自然の力を利用した庭の管理がしたい
③都会・街=人間の脳 自然=人間が分析しきれない性質
昨日の作業では、絨毯はがし以外にも、草刈・竹の根掘りの作業を行いました。
草刈はエンジン刈り払い機を使いましたが、竹の根掘りは根切りバールやスコップを使い、人力でやりました。
根のかたまりを十数個は掘り出したでしょうか。大して作業が進んでいないのに、ぐったり疲れました。
こういう作業を人力でやるというのは並大抵の事ではないと思います。
普通だったらバックホー(ユンボ)を使うのだと思いますが、あえて辛い方法でやってみるのも面白いと思いました。
傍から見たら「なにやってるんだあの人は」となるかもしれません。
そもそも、私がこの庭を手入れしている様子も傍から見ると奇妙に見えるのではないかと思います。
周りの人は何も気にしていない可能性が高いので、私自身が私を奇妙に捉えているのかもしれません。
山の中でもない場所で、刈った竹や木の枝を積んで置いたり、地面に草や細かい枝葉を敷き詰めたり、炭を撒いたり、穴を掘ったり溝を掘ったり、木は大きくしっぱなし、草は全部刈らないで残してあるし、、、、
客観的に言ってこの土地は、庭というより空き地に見えると思います。
私がこの庭を手入れするうちに、自分の中で掲げるようになったテーマの一つに、「いかに燃料や重機の力を使わずに、自然の作用に任せながら庭の管理を省力化できるか」というのがあります。(チェンソーや刈払い機に頼り切りですが、、)
その試行錯誤の結果が、少しずつこの庭の姿に現れてきているような気がして、自分としては手ごたえを感じているのですが、ご近所の方がどう感じられているかは分かりません。
庭の手入れというのは、緑を駆逐するというか、草を撃滅するというような過激な形になりがちです。
しかしそれでは、完全に人間の独り相撲になってしまいますし、そういう管理は非常に多くのエネルギーを使います。
庭や緑地の手入れが人対自然の対立構造になってしまうより、自然の働きをうまく利用しながら、何らかの形で持ちつ持たれつ共存していけたら良いと思っています。
話は変わりますが、どこかで養老孟司さんが、「都会の街というのは人間の脳の中で作り出されたものだ」というような事を言われていました。
私なりに解釈すると、人間が作る街というのは、「主に平面と直線で構成され、あらゆるものが区切られ、分析され、理解されるもの」と捉えられます。
一方で自然は、周囲のものとの境界があいまいであり、互いに絡み合い、融合して、共存しているものであり、そこにはグラデーションがあります。
こう考えると、境界で区切られた街の中で、自然風の庭を残すというのは、矛盾した行為なのだと思います。
そして、平面的・直線的・分析的な思考で庭や自然と向き合うと、うまくいかないような気がしています。
絨毯はがしという苦行
今日は午前中にお客様宅の植え替えをこなし、午後は本拠地で作業を行いました。
前回篠竹を刈ったあたりに絨毯がうずもれていたので、今日はそれを引っぺがします。
一見突飛なこの作業も、我が庭においては恒例の行事となっております。
一枚目をはがしたあと。
植物の根と絡んでいるので結構なパワープレイです。(ユンボがほしい)
剥がした跡に、なにか黒光りしたものが落ちているのに気づきました。
コウガイビルでした。絨毯の裏が生き物の住処となっているとは驚きました。
はがした絨毯。これを処分しなければならないのは本当に気が滅入ります。
もう一枚はがすと、ヘビの子供が沢山出てきました。卵の殻も見えます。
頭の白い模様は、ヒバカリでしょうか?
はがした後の絨毯。土に還ってくれれば良いのにと思います。
これはたぶんホットカーペットです。
熱線は分別しました。
絨毯ははがしたままだと相当重いので、万能鋏で裁断して積んでおきました。
土まみれの絨毯を切った鋏は、すぐに切れ味が失われてしまいました。
今日は掘ったり刈ったり剥がしたりと疲れました。
作業後は雑木の苗やハナミズキの花を見て癒されました。
カナメモチの若葉もかなり旺盛に伸びてきています。
白枯れ - オオクワガタと河津桜
庭の河津桜も花が終わり、すっかり若葉の頃になりました。
この河津桜は、4〜5年前にぶつ切りにされ傷んでしまったため、現在も一部の枝が立ち枯れています。
先日庭に寄った時に、桜の枯れた枝が落ちて引っかかっていたので回収してきました。
この枯れ枝がたまらなく良い白枯れだったので、またオオクワガタの産卵木にしてみたい欲求が頭をもたげたのです。
※白枯れとは、枝が立ち枯れして白色腐朽菌により腐朽したようすです。
そういえば、昨年も河津桜の立ち枯れた枝を切り取って、オオクワガタの産卵木にしました。
この時記事に書いた産卵木にはおそらく数個の卵が産卵されました。その後、卵から孵った幼虫が木の芯を残して齧り尽くしていました。
もう殖やすまいと思いながら、オオクワガタの生命力、そして白枯れした我が庭の枝という条件が揃っては、やらないわけにはいかないのです。
【手順】
①持ち帰った枯れ枝を切り分け、レンジにかける。
②余っていた針葉樹ペレットを飼育ケースの底に敷き詰め、枝を投入
③粗熱が取れたら、昆虫ゼリーとオオクワガタの♂♀を投入
今回ペアリングするのは、2020年に月夜野きのこ園さんから購入したオオクワガタ成虫のペアから生まれ、昨年6月に成虫となった♂83mm♀52mmのペアです。
購入した成虫のペアの世代をF0とすると、今回ペアリングする♂♀がF1、このペアから卵が産まれればそれはF2となります。
毎年もう打ち止めと思いながら、夏が近づくと同じ事を繰り返す。
避けられない宿命のようなものを感じました。(きっとまた怒られます)
金木犀を透かす
先日の手入れでキンモクセイなどを剪定しました。
作業中
作業後
2年目の手入れで、大分忌み枝(管理上・美観上望ましくない生え方をしている枝)が抜けてきましたが、まだまだ太い交差枝が残っています。
5時に作業を終え、旦那様とコーヒーを頂きながら会話しました。
今まで刈り込みで管理されていたので、旦那様は透かされた後の葉の薄さや、花が咲くかどうかを心配されていました。
それに対して私は、このブログで述べ続けているような「フラクタル構造が云々・・」などという理屈は言わず、「春の芽吹きを経て、秋になれば枝ぶりが良く花付きの良い金木犀が楽しめるはずです。」と申し上げました。
剪定で葉が薄くなると、お客様は心配される場合が多いです。
しかし、この時期は凡そどんな木も盛んに新芽を出しますので、直ぐに緑も濃くなるはずです。
適切な剪定がなされていれば、形も崩れにくく、長く鑑賞に耐える樹形を保ってくれると思います。
そのあたりをどうやって説明し、安心して頂くかも腕の内だと思いました。
【作業内容】
金木犀 大小一本ずつ
モッコク 大 中透かし程度の手入れ
高野槙 大 立ち枝・忌み枝除去
イトヒバの伐採
など
篠竹刈りの続き
前回の篠竹刈りに続き、作業をしてきました。
積み増しされた篠竹の束
奥に見える枯れ木の列は、数年前まで高さ4メートルほどに茂っていたカナメモチです。
あまりに放置されていたので、2~3年前にガッツリ詰めましたが、吹いた枝が生い茂る竹に取り巻かれて枯れてしまい、悲しい姿になってしまっていました。
適当に枯れ木を間引いて、そのまま立て子(柱)として活かし、竹垣のようにしました。
先日刈り取った篠竹を、枝も葉も落とさずそのまま使いました。
妻の祖父が立てた鉄の支柱もそのまま。
何もかもそのままで、あるものは活かし、邪魔なものも排除せず、どうせそのうち朽ちるだろうという、何もこだわらず手間をかけず、とにかく前に進むスタイルです。
4、5年前にシュロの密林だった一角
いつか伐採したシュロの丸太にタラノキが生えていました。